香川と徳島の県境にある四国霊場66番札所・雲辺寺(徳島県三好市)で、シャクナゲが赤やピンク、白の色鮮やかな花を咲かせ、標高900メートルを超す山上に初夏の訪れを告げている。


雲辺寺の境内を彩るシャクナゲ。木々の緑や仏像との調和が美しい=徳島県三好市

雲辺寺の境内を彩るシャクナゲ。木々の緑や仏像との調和が美しい=徳島県三好市


 シャクナゲは華やかさと気品から「花木の女王」とも呼ばれるツツジ科の高山植物。境内には大師堂の周辺を中心にあちらこちらに約400株が自生し、ふんわりとした花姿が訪れる参拝者を和ませている。

 例年、梅雨入り前の時季を彩る花だが、今年は春先の気温が高かった影響もあり、2週間ほど早くゴールデンウイークごろに開花し始めた。表年に当たることから多くの花をつけ、周囲の木々の濃い緑に映えている。

 雲辺寺によると、シャクナゲの花は雨を浴びると傷みやすく、梅雨入りが早かったために見頃は長く続かない可能性もあるという。

(四国新聞・2021/05/20掲載)

四国霊場66番札所・雲辺寺



所在 徳島県三好市池田町白地763-2
TEL 0883-74-0066

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