西野金陵(琴平町)が製造する日本酒「金陵ワイン酵母純米酒」が、肉や魚など動物由来の素材を一切使用しないことを保証する「ビーガン認証」を受けた。西野金陵がビーガン認証を取得するのは初めて。欧米人らにアピールし、海外での販売拡大も目指す。


西野金陵が取得した「ビーガン」の認定証と認証マークを貼った純米酒


 ビーガンは肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を口にしない完全菜食主義者。健康志向の高まりや動物愛護の観点などから欧米を中心に増加しており、近年では、国内の酒蔵などでビーガン認証取得の動きが広がっている。

 日本酒の製造では、酒の濁りを取り除く「おりさげ」の過程で、動物由来のゼラチンを使う場合があるという。今回の純米酒では使っていないことを証明し、NPO法人ベジプロジェクトジャパン(東京)による認証を受けた。

 今月出荷分から一目で分かるように、瓶に認証マークのシールを貼って販売している。担当者は「ほどよい酸味と爽やかな味わいで食事との相性がいい。日本酒の輸出量が増える中で、海外でもアピールできたら」としている。

 720ミリリットル入りで、価格は1650円。酒販店や西野金陵のオンラインストアで販売する。

(四国新聞・2021/05/21掲載)


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