高松市のイラストレーター・オビカカズミら香川、高知両県の3人が共著「JPN47にっぽん絵図」を出版した。47都道府県ごとの緻密な絵地図とともに各地の特産品や観光地、ゆかりの人物などを親しみやすいイラストで紹介。オビカは「子どもから大人まで楽しみながらご当地の魅力を学んでほしい」と呼び掛けている。


「ご当地の魅力を楽しみながら学んで」と話すオビカ=高松市内


 制作したのは、オビカと高知市のイラストレーター・カジハラキミ、高知市のデザイナー・タケムラナオヤの3人。オビカが絵地図を手掛け、カジハラが物や人物のイラスト、タケムラがデザインなどを担当し、約5年かけて完成させた。


「JPN47にっぽん絵図」


 香川のページの絵地図には、ため池やおむすび形の山などを丁寧に描写。郷土料理のあんもち雑煮や特産品の丸亀うちわのほか、銭形砂絵(観音寺市)、寒霞渓(小豆島町)といった景勝地のイラストがちりばめられている。

 3人は各地の情報を正確に描くため特産品の形などを入念に下調べ。絵地図は都道府県ごとに特徴が出るよう、米どころの県は田んぼを広く描くなど工夫した。地形や河川の流れも実際の地図と照らし合わせるなどして修正を重ねたという。

 オビカは「コロナによる自粛が続くが、この本で収束後の旅行プランをイメージしてもらえれば」と話している。

 講談社刊、A4判128ページ、3630円。県内の主要書店などで販売している。

(四国新聞・2021/05/21掲載)


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