優しい色彩の日本画ずらり　愛好家・蓮井さん遺作展　さぬき

　香川県さぬき市寒川町の21世紀館さんがわで、昨年3月に亡くなったさぬき市出身の日本画愛好家、蓮井利夫さん（享年85）の遺作展が開かれている。県展などで入賞・入選経験がある蓮井さんが好んで描いた花を中心とした日本画36点が並んでおり、訪れた人の心を捉えている。30日まで。

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　蓮井さんは旧寒川町生まれ。40歳ごろから油絵を5年余学んだ後、日本画を専門に描くようになった。県展での受賞歴のほか、地元で日本画同好会の講師や市美術展覧会実行委員を長年務めるなど、市の文化芸術の振興に寄与した。

　遺作展は多くの人に蓮井さんの作品の魅力に触れてもらおうと、市教委と蓮井さんが所属していた東讃絵画美術協会（黒田幸一代表）が共同で開催した。

　蓮井さんは生前、市役所や市内の小中学校、市民病院などに作品を寄贈しており、会場ではこれらを展示。コスモスや白梅、ボタン、モクレン、カサブランカ、ペチュニアなどを色彩豊かに描いている。

　黒田代表は「蓮井さんらしい優しいタッチで描いたいろいろな花の作品が並んでいる。ぜひ見てもらえたら」と語り、蓮井さんの妻ハツ子さん（83）は「すごく優しい人だった。作品も同じで、優しい色合いを感じてほしい」と話している。

　入場無料。展示は9:00～17:00。問い合わせは21世紀館さんがわ、0879-43-0780。

（四国新聞・2021/05/25掲載）

21世紀館さんがわ

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