音楽、落語…県都華やかに アーツフェスタたかまつ あす開幕
高松市民の文化芸術の祭典「アーツフェスタたかまつ2021」(同事業運営委など主催)が30日から7月4日まで、香川県高松市のサンポートホール高松を主会場に開かれる。今年は落語や音楽、演劇、美術展など趣向を凝らした15事業が県都を華やかに彩る。
アーツフェスタは市民参加型の芸術文化活動を発表、鑑賞する場として1975年にスタートし、今年で47回目となる。
皮切りの30日は、個性豊かな落語愛好家が集う「高松しろうと寄席」を開催。酔亭薮太郎さん、春日家みっちさんら高松市などで活動する約10組が出演し、「がまの油」や「星野屋」などの演目で笑いを届ける。
6月19日の「たかまつ発 心が繋(つな)がる和太鼓コンサート」には公募で集まった幅広い世代の市民が参加。善通寺市のプロ和太鼓奏者・野中耀博(あきひろ)さんの指導で勇壮な演舞を披露する。27日の劇団マグダレーナ(高松市)の公演では、高松市出身の文豪・菊池寛原作の演劇「屋上の狂人」のほか、劇団員が活弁士を務めてサイレント映画「東京行進曲」を上演する。
今年は、国などが示した新型コロナウイルス感染症防止ガイドラインに沿って実施。5月29日に同市の丸亀町壱番街前ドーム広場で予定していたオープニングセレモニーは、感染防止対策のため開催を控える。
大西市長はイベントのホームページに「新型コロナの対策を十分に講じた上で開催する。感染防止にご協力いただきながら、高松の文化芸術を存分に楽しんでほしい」とのメッセージ動画を寄せている。
問い合わせはアーツフェスタたかまつ2021事業運営委事務局、電話087-825-5010。
(四国新聞・2021/05/29掲載)