水面、色とりどりに 華道家が「花手水」 善通寺
香川県内で活動する華道家たちが5日、香川県善通寺市の総本山善通寺で、手水(ちょうず)舎の鉢に花などを浮かべる「花手水」の飾り付けを行った。アジサイなど色とりどりの花が水面(みなも)に広がり、境内を華やかで夏らしい雰囲気に包んでいる。
飾り付けは、華道家元池坊の三豊支部青年部の合田ゆかりさん(53)が、新型コロナウイルスの影響で作品発表の場が減る中、部員の活動のモチベーションにつなげるとともに、参拝者を花で元気づけようと企画。三豊支部青年部や讃岐支部青年部、善通寺支部青年部の計15人が参加した。
メンバーは、仁王門の裏側にある手水舎に集合。あらかじめ各部でヒマワリや菊などを使って制作した作品を縦約60センチ、横約90センチの鉢に浮かべ、アジサイなどを飾り付けた。
この日は、飾り付けに合わせて、善通寺市の地域おこし協力隊員の宮田真央さん(23)によるコーヒーのお接待も行われた。
花手水の展示は12日正午まで。合田さんは「穏やかな日常が戻ることを願って生けた。ぜひ多くの方に楽しんでほしい」と話している。
(四国新聞・2021/06/07掲載)
総本山善通寺
所在地 | 香川県善通寺市善通寺町 3-3-1 |
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