小豆島のホタル観賞スポットとして知られる香川県小豆島町中山の「中山ホタルの里」でホタルが盛んに舞うようになり、週末になると地元住民らが大勢訪れて幻想的な光景を楽しんでいる。


ホタル観賞を楽しむ家族連れ=香川県小豆島町中山

ホタル観賞を楽しむ家族連れ=香川県小豆島町中山


 中山ホタルの里は、殿川ダムの上流付近に位置。地域の住民グループ「一粒の種」が、1992年からホタルの幼虫を放流したり、河川清掃を行ったりして成育環境の整備に取り組んでいる。

 住民グループ「一粒の種」代表の亘和彦さん(74)によると、今年は5月15日からホタルが飛ぶようになった。今月中旬まで観賞できる見通しで、亘さんらメンバーは15日まで毎日19:30から20:30まで会場に出向き、駐車場案内やガイドを行う。

 5日夜も家族連れらが次々に来場し、暗闇にホタルの光を見つけては「あそこにおった」「いっぱい飛んでいる」などと歓声を上げていた。家族5人で訪れた同町室生の会社員(33)は「子どもにホタルを見せてあげようと、3年前から来ている。子どもたちが喜んでくれれば」と話した。地元住民にホタルを捕まえてもらった長女(6)は「持って帰って育てる」と声を弾ませていた。

 亘さんは「たばこの吸い殻や空き缶などを捨てず、マナーを守って観賞してほしい」と呼び掛けている。

(四国新聞・2021/06/07掲載)



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