香川県高松市を拠点に活動を展開している高松混声合唱団(団長・西池孝則)は12日、高松市玉藻町のレクザムホール小ホールで第43回定期演奏会を開く。今回は万葉集の和歌に音色を付けた新曲や、上皇ご夫妻の短歌を基にした合唱曲を選曲。それぞれの歌に込められた思いを美しいハーモニーで表現する。


高松混声合唱団の公演の一幕(資料)


 高松混声合唱団は香川県内の愛好家が1975年に結成。年に1回定期演奏会を開いており、今年は26人が3部構成で歌声を披露する。

 今回が初演となる「時に初春の令月にして」は、作曲家千原英喜による委嘱作品。元号「令和」の出典となった万葉集や古今和歌集などにある花の歌を題材にしており、無伴奏の合唱で万葉の世界を再現する。

 上皇ご夫妻の短歌の曲は「荘厳のコラール、愛(かな)しみのアリア 合唱とピアノのためのコンチェルティーノ」。千原の作曲で昨年神戸市で初演された。上皇さまが東日本大震災の被災地を、上皇后さまが阪神大震災の被災地を訪れた際に詠まれた歌を混声合唱で歌い上げる。

 西池は「どの曲も混声合唱の魅力が詰まっている。ぜひ会場で聴いてほしい」と来場を呼び掛けている。

 18:30開演。入場無料。問い合わせは西池、電話090-6508-5661。

(四国新聞・2021/06/10掲載)



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