香川県三豊市詫間町の紫雲出山(標高352メートル)で、約2千株のアジサイが平地より遅く満開を迎えた。山頂付近では、大人の顔くらいもある大輪の花が彩り豊かに咲き誇り、訪れる人を癒やしている。見頃は今月末まで。


大輪のアジサイが咲き誇る紫雲出山の「アジサイロード」=三豊市詫間町


 紫雲出山は瀬戸内海に突き出た荘内半島の最高峰。山頂駐車場から山頂園地へと延びる遊歩道の一部が「アジサイロード」と呼ばれ、約100メートルにわたって両側に背丈ほどのアジサイの株がずらりと並んでいる。青をメインに濃い紫や薄紫、白と色とりどりの花が美を競い、鮮やかな青色のガクアジサイも存在感を放っている。

 アジサイは山頂展望台や駐車場の周辺にも点在し、海と空と島が織りなす絶景と共にここならではの花景色を堪能できる。

 好天に恵まれた20日は、多くの家族連れやカップルらがアジサイロードで観賞を楽しんだ。初めて訪れたという高松市錦町の秋山直美さん(51)は「花が大きくて、艶やか。ガクアジサイもきれい」と感嘆していた。

(四国新聞・2021/06/24掲載)



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