優しい音色に願い込め 東かがわ 白鳥神社 短冊付き風鈴104個設置
香川県東かがわ市松原の白鳥神社(猪熊兼年宮司)の表参道に、絵馬のようにさまざまな願い事を託せる短冊付きの風鈴が約100個飾り付けられている。吹き抜ける風を受けて優しく美しい音色を奏でており、参拝者らに涼とともに癒やしを届けている。設置は8月15日まで。
白鳥神社によると、神秘的で清らかな響きの鈴の音には災いをはらう力があるとされ、古来より神事や参拝などで重宝されてきた。全国ではこれらに加え、参拝者に涼しい気持ちになってもらいたいとの思いから夏場に風鈴を設置する寺社があり、同神社でも今回初めて飾り付けを企画した。
風鈴が飾られているのは、本殿正面にある随身門(ずいじんもん)前。高さ2・7メートル、幅3・6メートル、奥行き5・6メートルの木製の特設棚を今月21日に用意し、前後左右約40センチ間隔で104個を取り付けた。
風鈴は直径約7センチのガラス製で、下部に同神社で生育した梛木(なぎ)の葉一対と、願い事をしたためられる短冊が付いている。神社によると、梛木は「凪(なぎ)」に通ずることから平穏無事の象徴とされ、また葉の繊維が強く裂けないことから「縁結びの木」として知られているという。
奉納は白鳥神社の社務所で設置個数分を先着順で受け付け、初穂料は1個300円。取り付け作業は神社側が行う。24日正午時点では15個の願い事が託され、内容は家族の健康を願うものが中心となっている。
白鳥神社は「風鈴を見て涼しい気持ちになっていただくとともに、さまざまな願いを託してもらえれば」と話していた。
(四国新聞・2021/06/25掲載)
白鳥神社
所在地 | 香川県東かがわ市松原69 |
---|