高松―池田間でフェリーを運航する国際両備フェリーは、新造船「第十一こくさい丸」を21日に就航する。エレベーターを船首と船尾に計2基設置し、通院などで利用することが多い高齢者らに配慮した。


21日に就航する「第十一こくさい丸」=高松港


 高松―池田間は現在、「第一こくさい丸」と「第三十二こくさい丸」の2隻体制で、1日11往復運航。新造船の運航開始後、2001年就航の第三十二こくさい丸は引退する。

 新造船は全長約73メートル、総トン数は約1200トン。定員は500人で、車両積載数は乗用車換算で60台。総工費は約13億5千万円。

 船尾のマストはゾウをモチーフにしており、マスト内にはメリーゴーラウンド1基、近くにブランコ2台を設置。ゆったりとした船旅を楽しんでもらおうと、3階には海が展望できる予約制の団体室を設けた。

 13日は報道陣向けに内覧会があり、船内で会見した国際両備フェリーの小嶋光信社長は「生活利用をベースとしながらも多くの観光客に島の良さを楽しんでいただき、小豆島を世界の観光地にしたい」と話した。

(四国新聞・2021/07/14掲載)


両備小豆島フェリーグループ


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