香川県東かがわ市教委は、昨年3月に国史跡に指定された引田城跡(香川県東かがわ市引田)を紹介するガイドマップに、新たに外国語版を用意した。英語と中国語(簡体字)の2種類で、外国人観光客が城跡を巡る際などに活用してもらう。



 新型コロナウイルスの流行が収束し、今後市を訪れる外国人観光客数が増えることを見据えて企画。日本語版のマップを今春、小規模リニューアルしたのに合わせて作製した。

 外国語版マップの内容は日本語版に準拠。城跡には豊臣秀吉の家臣、生駒親正が戦国時代末期に築いた石垣が良好に残り、豊臣系大名の経済・軍事政策や領国支配体制を知ることができる歴史的な価値を伝えているほか、城跡の見どころや散策経路を写真や地図を用いて分かりやすく示している。

 A3判二つ折りで、英語、中国語それぞれ2千部作製。市歴史民俗資料館、讃州井筒屋敷、引田公民館(いずれも香川県東かがわ市引田)の3カ所で無料配布している。

 東かがわ市市教委は「マップが外国から訪れた人の城跡巡りや市の歴史に理解を深める一助になれば」としている。

(四国新聞・2021/07/21掲載)

引田城跡



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