貴重な「逸品」紹介 香川県立文書館・来月22日まで
香川県立文書館の収蔵資料の中から、これまで展示する機会の少なかった資料を集めた企画展が高松市林町の香川県立文書館で開かれている。医学書の解体新書や江戸時代に描かれた「高松城下図」など、さまざまな貴重な品々が一度に楽しめる。8月22日まで。
企画展のタイトルは「文書館のイッピン展」。会場では、香川県立文書館所蔵の約17万点のうち、近年収蔵された初公開品の資料など計25点を紹介している。
興味深いのは、1774年に刊行された「解体新書」。杉田玄白らによる日本最初の西洋解剖書の翻訳書で、資料が伝わった手塚家は江戸時代に高松藩医を務めた家系でもある。翻訳書からは当時最先端の知識を追求した地元医師の姿が垣間見える。
また、1913年に高松城天守台付近で撮影された写真も展示。大隈重信や高松松平家第12代当主・松平頼寿、当時の県知事・鹿子木小五郎ら、そうそうたる面々が並び、当時の様子をうかがうことができる。
担当者は「さまざまな資料が並んでおり、きっと気に入るものが見つかるはず。ぜひ見に来てほしい」としている。
入場無料。問い合わせは香川県立文書館、電話087-868-7171。
(四国新聞・2021/07/22掲載)
文書館のイッピン展
所在地 | 香川県立文書館1階展示室(香川県高松市林町2217-19) |
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開館時間 | 9:00~17:00 |
観覧料 | 無料 |
TEL | 087-868-7171 |