香川県高松市の奥座敷・塩江町の魅力が詰まったプロモーション映像「おいでまい 塩江町」が同市内のデジタルサイネージ(電子看板)を中心に放映されている。制作したのは武蔵野美術大の学生グループ「アートハーツフィルム」で、映像を通じて「豊かな自然や人々の営みなど、温泉だけではない塩江の素朴な魅力を多くの人に伝えたい」と話している。


塩江町の魅力が凝縮した映像「おいでまい塩江」のワンシーン

塩江町の魅力が凝縮した映像「おいでまい塩江」のワンシーン


 企画したのは、同グループ代表で映像学科3年の小笠原康太さん(22)。塩江町出身の小笠原さんは、温泉郷の衰退や少子高齢化が進む故郷の現状を踏まえ、「活気を取り戻すきっかけをつくりたい」と制作を決意。綾川町出身で同学科3年の佐々木海里さん(22)らグループのメンバー4人の協力を得て、昨年10月中旬に撮影を行った。

 テーマは塩江の「食」「人」「自然」。地元の朝市や食堂など日常の風景をはじめ、香東川の沈下橋を渡る児童、竹細工を編む地元住民らの姿を活写し、ドローンを使って豊かな自然をこれまでにない視点で捉えている。同11月に奥の湯公園で行われた「しおのえ竹あかり」で披露したところ、市担当者の目にとまり、市の公式PR映像として採用が決まった。

 映像は約6分間のフルバージョン版と、1分間と30秒間の各ダイジェスト版の計3種類。3月からサンポート高松シンボルタワー前や高松港フェリー乗り場、琴電瓦町駅などで放映しているほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」や高松ムービーチャンネルでも視聴できる。

 市の担当者は「塩江町の魅力が凝縮された素晴らしい映像。映像を見て多くの人に足を運んでもらいたい」としている。

(四国新聞・2019/04/04掲載)


しおのえネット「おいでまい 塩江町」動画


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