びっくり、ウナギ真っ白 四国水族館で展示 まだらの個体も
香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁の四国水族館で25日、全身が白いニホンウナギの特別展示が始まった。遺伝子の突然変異の一種とみられ、真っ白な個体は極めて珍しいという。パンダのようなまだら模様をしたウナギも同時に展示しており、四国水族館の担当者は「雪のような白い輝きはもちろん、まだら模様のウナギとの違いを見比べるなどして楽しんでもらえれば」としている。
白いウナギは体長約60センチ。徳島県小松島市で養鰻場を経営する森吉忠明さん(77)が寄贈した。森吉さんは約50年前からウナギを約500万匹育ててきたが、真っ白な個体を見つけたのは初めてという。
四国水族館によると、ニホンウナギは背の部分が黒く、腹の部分が白いというのが一般的。一方、遺伝子の変異などからまれに色彩変異個体が生まれる。白黒のまだら模様は比較的多いものの、真っ白の個体は極めて少ないという。今回の白いウナギは先天的にメラニンが欠乏する「アルビノ」の特徴として見られる「赤みを帯びた目」ではなく、黒い目をしているため、メラニン欠乏の程度が低い「白化個体」とみられる。
四国水族館では「世にも珍しい真白ウナギ」と銘打ち、本館2階の淡水ゾーンにある特別展示水槽で白いウナギ1匹とまだら模様のウナギ7匹を公開しており、来館者はスマートフォンのカメラで写真を撮影するなどして純白に輝く神秘的な姿を楽しんでいる。
家族3人で訪れたという広島県尾道市の主婦(49)は「幸運を感じるような白さで、いいことが起きるかも。初めて訪れたが、珍しいウナギに巡り合えてうれしい」と喜んでいた。
(四国新聞・2021/09/26掲載)
四国水族館
所在地 | 香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4 |
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営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 年中無休 |
TEL | 0877-49-4590 |