香川漆芸とイタリアの高級バッグブランド「RODO(ロド)」がコラボレーションした限定商品が誕生した。香川県内で活躍する4人の漆芸作家が協力し、女性向けのパーティーバッグの表面に漆芸の技術を生かして装飾。香川漆芸と伊ブランドのコラボは2度目で、1日から東京・銀座の老舗百貨店「銀座和光」で展示販売される。


香川漆芸の技を使い、装飾を施したロドのパーティーバッグ

香川漆芸の技を使い、装飾を施したロドのパーティーバッグ


 香川漆芸のコラボ商品は2017年9月、イタリアの高級靴ブランド「セルジオ・ロッシ」が製造する女性靴のハイヒール部分に香川漆芸の技法を使って模様などを描いた限定商品を発売。第2弾では仏事関連総合サービスの「メモリアルアートの大野屋」(東京)と連携し、家に飾る骨つぼなどの手元供養セットを制作した。

 今回のコラボもこれまで同様、県が香川漆芸の情報発信力を高める事業の一環。石原雅員さん、辻孝史さん、中村芳弘さん、藪内江美さんの4人の作家が協力し、表面は漆、裏面は皮革というユニークな計8点のバッグを仕立てた。

 ロドは欧米の中高年層を中心に人気のブランド。それぞれのバッグには蒟醤( きんま )や彫漆、存清など香川漆芸を代表する技法を生かした模様を施し、赤や緑、青などの華やかな彩りとともに漆芸ならではの細やかな手仕事を堪能することができる。裏面は単色のソフトレザーを使用している。

 銀座和光には完売まで展示される予定で、価格は1個23万円(税別)。

(四国新聞・2019/03/01掲載)


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