東かがわ市松原の白鳥神社(猪熊兼年宮司)に、色とりどりの約500個の風車が設置されている。新型コロナウイルスに苦しむ社会状況からの好転を期待して飾られており、秋風を受けて一斉にぐるぐると回る様子が参拝者らの心に癒やしをもたらしている。


白鳥神社に設置された約500個の色とりどりの風車=東かがわ市松原


 新型コロナの影響で地域や神社の行事、イベントが中止や延期、規模縮小となる中、「いい風が吹くことで物事が良い方向に回りますように」との願いを込めて、同神社が初めて企画。「かざぐるま回廊」と題して社務所近くの表回廊に木枠を取り付け、縦約1メートル、横約23メートルにわたって飾り付けている。

 風車は直径21センチのプラスチック製。全体の見栄えが秋らしい色合いとなるよう赤、緑、ピンク、黄、紫の5色構成で、同じ色が隣り合わないよう工夫しながら約20センチ間隔で設置されている。今月中旬にはさらに約300個増やし、約800個となる予定。

 風車は神社に風が吹き抜けると、からからと涼しげな音を立てて回転。ほぼ毎日参拝するという同市帰来の50代女性は「こんなにたくさんの風車を見たのはここが初めて。すごくカラフルできれい」と笑みを浮かべていた。

 設置は来年1月末までの予定。同神社の猪熊兼高禰宜(ねぎ)は「参拝のついでに立ち寄っていただければ」と話していた。

(四国新聞・2021/10/01掲載)



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