徳島県との県境に位置する 香川県仲多度郡まんのう町川東の島ケ峰地区で、ソバの花が見頃を迎えた。広大な段々畑一面に〝白いじゅうたん〟が広がり、訪れた人の心を和ませている。


見頃を迎えているソバの段々畑= 香川県仲多度郡まんのう町川東


 ソバは同地区の食文化や風景の継承に取り組む「まんのうそば生産振興会」(高尾幸男会長)が2016年から栽培。標高約900メートルにある段々畑の約3・5ヘクタールで育てている。高尾会長によると、今年は日照不足などが原因で例年より1週間ほど遅い見頃となり、7日ごろまで楽しめそうという。

 小さくかれんな花を咲かせたソバが秋風に揺れており、カメラを手に訪れた三豊市詫間町の汐見省三さん(74)は「きれいな景色を見てとても癒やされた」と笑顔で話していた。

 ソバは11月上旬に収穫予定で、収穫量は約1・5トンを見込んでいる。同月末には刈り取ったソバを使った体験教室「川奥そばうち道場」を開く予定。問い合わせは同町琴南支所 0877-85-2111。

(四国新聞・2021/10/04掲載)


島ヶ峰そば

島ケ峰地区



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