高松地域に受け継がれる伝統的なものづくりの魅力を若者に発信する「たかまつ工芸ウィーク」(同実行委主催)が7日、香川県高松市北浜町の雑貨店「kitahama blue stories」などで始まった。期間中、市内の店舗や公共施設など計約40カ所で作品の展示販売会やワークショップ、講演会などを随時展開し、次世代に残したい伝統の技術を紹介する。11月7日まで。


庵治石を使った一輪挿しなどを食器に見立てた特別展示=高松市城東町、穴吹邸


 初日は、市内の作家10組の作品を集めた初の展示販売会「たかまつ工芸ウィーク作家展」がkitahama blue storiesでスタート。漆器のコーヒーカップと皿のセットや盆栽、庵治石のオブジェなど現代の生活様式に取り入れやすいデザインの約200点がずらりと並び、訪れた人らが手に取って触り心地を確かめる姿も見られた。

 この日は高松市城東町の宿泊施設「穴吹邸」で、香川大の学生やインターネット上で強い発信力を持つ「インフルエンサー」らを対象としたキックオフイベントを開催。参加者は盆栽と讃岐かがり手まりのワークショップに取り組んだほか、庵治石を使った一輪挿しなどを食器に見立てた特別展示を観覧した。

 イベントの様子は画像投稿サイト「インスタグラム」で紹介するほか、後日公式ホームページで動画を公開する方針。

 たかまつ工芸ウィークは2018年から毎年開催しており、今年で4回目。

(四国新聞・2021/10/08掲載)


たかまつ工芸ウィーク




関連情報