香川県三豊市豊中町の宇賀神社(大宮益良宮司)で14日、どぶろくの口開け式があり、関係者が乳白色の新酒を味わった。


出来たてのどぶろくを口にして味を確かめる大宮宮司(左)ら=香川県三豊市豊中町、宇賀神社

出来たてのどぶろくを口にして味を確かめる大宮宮司(左)ら=香川県三豊市豊中町、宇賀神社


 宇賀神社のどぶろく造りは300年以上の歴史があり、古式にのっとった製法を口頭で伝承してきた。今秋も地元産の酒米オオセトを使い、境内にある「御神酒殿(おみきでん)」で約280リットルのどぶろくを醸造。杜氏(とうじ)の赤瀬好生さん(49)は「例年通りのまったりした味に仕上がった」と話した。

 神事の後、出来たてのどぶろくを口にした氏子らは「まろやかでおいしい」「甘い香りも十分」などと評していた。

 「どぶろく祭り」として親しまれている宇賀神社の秋季大祭は新型コロナウイルスの影響で中止するが、境内では16日午後1時から参拝者にどぶろくを振る舞うほか、とっくり500本程度を用意して神饌料(しんせんりょう)を納めた人に配る。

(四国新聞・2021/10/15掲載)

宇賀神社



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