世界的に人気の高い旅行ガイドブック「ロンリープラネット」は、「2022年訪れるべき旅行先」の地域部門で、四国を6位に選出した。遍路など地域固有の文化やアート、食、自然などの多彩な観光の魅力が評価されたとみられる。


「2022年訪れるべき旅行先」地域部門で四国が6位に選ばれ、会見した半井代表理事(中央)、吉元局長(右から2人目)ら=高松市サンポート


 ロンリープラネットは、ウェブサイトの月間訪問者数1300万人を誇る世界的な旅行メディア。毎年10月ごろに次の年に注目される旅行先を、話題性やユニークな体験ができるかなど独自の基準でランキングし、上位10の国や地域、都市を発表している。

 22年の地域部門は四国のほか、「アイスランド・西部フィヨルド」(1位)、「米国・ウエストバージニア」(2位)などを選んだ。四国は2019年の「アジア太平洋地域の訪れるべき目的地」に続く選出。

 ガイドブックは約200ページで構成し、四国は6ページを使って「あまり知られていない日本の宝」と説明。四国遍路の歴史やお接待の文化、祖谷渓(徳島)の自然などのほか、香川県関係では直島を「自然と現代アートが素晴らしい瀬戸内の島」と紹介している。サイトでは栗林公園(高松市)、金刀比羅宮(琴平町)、総本山善通寺(善通寺市)の3カ所を写真付きで取り上げている。


「2022年訪れるべき旅行先」の地域部門で6位に選出した四国を紹介するロンリープラネットの旅行ガイドブック(手前)


 発表を受け、四国ツーリズム創造機構や四国運輸局などが4日、高松市で会見した。四国ツーリズム創造機構の半井真司代表理事は、インバウンド(訪日外国人客)の回復は当面厳しいとした上で、「まずは国内の誘客に力を入れ、記念ツアーの造成なども検討したい」と期待感を示した。四国運輸局の吉元博文局長は「選出はインバウンドが再開したとき、四国を選んでもらう後押しにつながる」と話した。

(四国新聞・2021/11/05掲載)


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