旅の「すきま時間」満喫 高松タクシー協会、小旅行プラン五つ 貸切運賃通常より2割安
香川県高松市内の旅行をより深く楽しんでもらおうと、高松タクシー協会(寺師大祐会長)は、短時間で観光地や飲食店などを巡る新たなサービス「たくたび高松」を開始した。タクシーの機動性を生かし、2~4時間程度で回れる五つのプランを用意。観光客に旅の途中の「すきま時間」を有意義に過ごしてもらうとともに、新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた業界や観光関連産業の活性化につなげる。
新サービスは、高松タクシー協会加盟の22社が連携して準備。他の業界に協力を呼び掛けたところ、高松商工会議所は商品開発、せとうち観光専門職短大はドライバーの育成、県観光協会やJR四国、行政なども運営や広報などで支援し、地域ぐるみでつくり上げた。
プランは原則、ホテルや駅などが出発点。うどん店などで朝食を取った後に栗林公園を散策する早朝プランや、人気のテークアウト店に立ち寄った後に屋島で夜景を楽しむ夜プラン、仏生山の町歩きや塩江温泉郷などを巡って高松空港に行くプランなど、観光客のさまざまなニーズに対応している。
タクシーは小型、大型、9人乗りのジャンボまであり、料金は通常の貸切運賃より2割ほど安く設定。案内するドライバーは、観光地情報や写真の撮り方の研修を受けており、観光客の旅をサポートする。
寺師会長は「少人数の貸し切りで、コロナ感染防止にも適したサービス。新たな需要を掘り起こし、高松の魅力を発信していきたい」としている。
プランの詳細は高松タクシー協会ホームページから確認できる。いずれも事前予約が必要。問い合わせは高松タクシー協会〈087(821)8711〉。
(四国新聞・2021/11/13掲載)