綾川町などは8日、特産のイチゴの収穫や讃岐うどんの手打ち体験が楽しめるイベント「綾川PROJECT」を来年1月に開催すると発表した。今年3月に全面リニューアルオープンした道の駅滝宮(香川県綾川町滝宮)の複合施設うどん会館を拠点に「食」にスポットを当て、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光の振興を目指す。イベントは参加費無料で、同日から専用サイトで予約の受け付けを開始した。


「綾川の食を通じてファンを拡大させたい」と話す前田町長(左から2人目)ら=香川県綾川町滝宮、うどん会館

「綾川の食を通じてファンを拡大させたい」と話す前田町長(左から2人目)ら=香川県綾川町滝宮、うどん会館


 観光資源を磨き上げ、地域活性化を図る活動を後押しする観光庁の実証事業の採択を受け、初めて実施。町のほか、うどん会館の指定管理者・穴吹エンタープライズ(高松市)と綾菊酒造(綾川町)、JTB(東京)が連携して取り組む。開催期間は1月8~30日の毎週末で計8日間。

 イチゴの収穫体験は「夜のいちご園」と銘打って18:30から、県オリジナル品種「さぬきひめ」を栽培する同会館南側の農園で開催。綾菊酒造が同品種を原料に開発した新作リキュールの提供もあり、昼間のイチゴ狩りとは違った雰囲気が味わえる。時間は50分間。

 うどん打ち体験は日曜の10:00からで、近くの滝宮公民館で開催。同町が讃岐うどん発祥の地とされることにちなみ、うどんの原形で約1200年前に中国から伝わった「餺飥(はくたく)」と、通常のうどんの両方を作り食べ比べてもらう。

 いずれも各回定員20人(先着順)で、20~40歳が対象(未成年の同行不可)。このほか、町内のチェックポイントで写真を撮影、獲得した得点を競う「フォトロゲイニング」も日曜に実施。定員は各日10組(1組2~5人、先着順)。年齢制限はない。

 この日、同会館で記者発表会があり、前田町長は「ウィズコロナの挑戦として、魅力的な特産品の食体験を通じて綾川のファンを拡大させたい」と話した。

 問い合わせはJTB高松支店087-822-0033。

(四国新聞・2021/12/09掲載)


綾川PROJECT


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