日本を代表するピアニスト辻井伸行(33)とバイオリニスト三浦文彰(28)による「究極の協奏曲コンサート」が来春、香川県高松市玉藻町のレクザムホール大ホールで開かれる。辻井はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、三浦はチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を披露する予定で、辻井は「迫力ある生の音を味わってもらえると思う。それぞれの協奏曲をぜひ楽しんで」と話している。


来春、レクザムホールのステージに登場する辻井伸行 ©Yuji Hori

来春、レクザムホールのステージに登場する辻井伸行 ©Yuji Hori


 辻井は、2009年にバン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初優勝して以来、世界の著名な演奏会などで高い評価を得ている。

 三浦は同年、世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールで史上最年少の16歳で優勝。世界的に活躍を続ける若き実力派として注目を集めている。

 辻井が披露する協奏曲は、ラフマニノフが作曲の挫折から立ち直り、名声を打ち立てるきっかけとなった作品。辻井は2日に開いたオンライン会見で、バン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでこの曲を演奏し優勝を飾った経験を重ね「演奏していると人生の新たなスタートラインに立てたと思える大切な作品。曲の魅力をたくさんの音で表現したい」と意気込む。

 オーケストラは読売日本交響楽団、指揮はニール・トムソン(英国)が執る。

 辻井が高松で公演するのは今年4月以来1年ぶりとなる。香川の印象について「うどんがおいしくて、人が優しく温かい」と語り、「高松は国際ピアノコンテストで盛り上がっているので、皆さんに素晴らしいと思ってもらえるような演奏をしたい」とコメントした。

 高松公演は4月2日18:00開演。チケットは12月11日10:00から一般販売する。問い合わせはサンライズプロモーション東京、電話0570-00-3337。

(四国新聞・2021/12/10掲載)

辻井伸行×三浦文彰 究極の協奏曲コンサート


会場 香川県高松市玉藻町9-10(レクザムホール 大ホール)
開催日時 2021/04/02 18:00開演
料金 SS席:15,000円 S席:12,000円 A席:10,000円 B席:8,000円 C席:5,000円
チケット発売日 一般発売 2021/12/11 10:00から
TEL サンライズプロモーション東京 0570-00-3337


関連情報