吉田愛服飾専門学校(香川県高松市番町、吉田弘子校長)の学生による作品展「ファッションコラボレーション2021」が14日、香川県高松市紺屋町の市美術館市民ギャラリーで始まった。多様な性に配慮したジェンダーレスや、制作から廃棄、リサイクルの循環が持続できるサステナブルの考えを取り入れたドレス、ジャケットなど独創的な衣装が並び、来場者の注目を集めている。19日まで。


多様な性や環境問題を考慮して制作した独創的な衣装が並ぶ作品展=高松市紺屋町、市美術館


 作品展は、学習成果を発表する場として毎年開催。今回は「私たちのファッションには希望がある」をテーマに、洋服やファッションスタイル画のパネルなど約100点を展示している。

 会場には、性別に関係なく着られるよう黒を基調としたスタイリッシュなデザインに仕立てたロングドレスや、環境問題を考えて古着のデニム、ネクタイ、Tシャツなどの生地を重ね合わせて仕上げた斬新な衣装がずらり。来場者は学生に作品のコンセプトやこだわりを聞くなどして熱心に見入っていた。

 専門課程本科の今井紗良さん(20)は「作品を見て楽しく明るい気持ちになってもらいたい」と来場を呼び掛けた。

 かがわ文化芸術祭2021参加行事として開催。最終日の11:00、13:30、15:30から、学生が展示作品を着て披露するファッションショー(要整理券・観覧無料)を開く。ショーの様子は後日動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。

(四国新聞・2021/12/15掲載)



関連情報