JR丸亀駅に、香川県丸亀市の愛好家が伝統的な技法で制作した「さぬきの凧(たこ)」がお目見えした。改札口前の天井にある高さ約4メートルのぶどう棚に色鮮やかな和凧が展示され、一足早く迎春ムードを盛り上げている。


天井に飾られ、迎春ムードを醸し出している「さぬきの凧」=JR丸亀駅

天井に飾られ、迎春ムードを醸し出している「さぬきの凧」=JR丸亀駅


 帰省客らを正月らしい装いでもてなそうと、市観光協会(高浜和則理事長)が毎年実施。香川丸亀国際ハーフマラソン大会が予定される来年2月6日まで飾られる。

 展示した凧は、愛好家グループの日本凧の会や讃岐凧天揚会、讃岐凧クラブの会員ら5人(故人含む)が作った5点。凧絵にはそれぞれ「川中島の合戦」(縦165センチ、横102センチ)や「七福神」(縦162センチ、横92・5センチ)、京極家の家紋をあしらった「丸亀京極だるま」(縦150センチ、横95センチ)などを描いている。

 同協会と市の職員計4人が8日につり下げ作業を行い、迫力十分の華やかな凧の姿に、乗降客らが足を止めて注目していた。出品者の一人で同市綾歌町の小野善光さん(72)は「新型コロナウイルスもまだ不安が残るが、凧を見上げて少しでも明るい気持ちになってもらえれば。正月気分を楽しんでほしい」と話した。

(四国新聞・2021/12/18掲載)



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