香川県内の収集家らが所蔵する日本刀を紹介する企画展「七支刀と日本刀展」が、高松市香南町の香南歴史民俗郷土館で開かれている。訪れた市民らは、刀匠の技と古来より受け継がれてきた刀剣の美しさに見入っている。25日まで。


刀剣の魅力と刀匠の巧みな技を紹介する企画展「七支刀と日本刀展」=高松市香南町、香南歴史民俗郷土館


 同展は、日本刀の魅力を広く知ってもらおうと、日本美術刀剣保存協会県支部の協力を得て毎年開催。13回目の今回は、同支部の会員らが所蔵する平安時代から現代までの刀剣や刀装具計約50点を展示している。

 同市の刀匠・源正光さん作「七鞘剣(ななさやのつるぎ)」は、左右に3本ずつ枝刃を出した七支刀と呼ばれるもろ刃の刀。鍛造では難しいとされていた七支刀を「鍛錬火造り」で制作したもので、刀匠の技量の高さをうかがうことができる。

 このほか、地金(じがね)の綾杉模様が特徴の「月山」の脇差しや短刀を展示。上杉謙信が所持していた国宝の「山鳥毛(さんちょうもう)」や現在御物となっている平家重代の宝刀「小烏丸(こがらすまる)」などを、現代の刀匠が本物そっくりに再現した太刀なども紹介している。

 入場無料。問い合わせは同館、電話087-879-0717。

(四国新聞・2021/12/21掲載)

高松市香南歴史民俗郷土館


所在地 香川県高松市香南町由佐253-1
営業時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)
料金 無料
TEL 087-879-0717


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