トラのごとく躍動の年に まんのう 大宮神社、恒例オブジェ
香川県まんのう町吉野の大宮神社(黒木裕司宮司)の境内に、2022年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだトラの巨大オブジェがお目見えした。黒木宮司は「勇ましいトラにあやかって疫病に打ち勝ち、躍動の年にしてもらえれば」と願っている。
干支のオブジェは、初詣客を迎える縁起物として、氏子の有志たちが26年前から毎年制作。今回は氏子総代会の杉上敏憲会長(74)ら7人で11月末から準備を始め、12月30日に完成した。
トラのオブジェは、高さ約2・5メートル、幅は尻尾を含めて約5メートル。竹で作った骨組みに麻布などを重ねて肉付けし、表面は境内にある「シュロ」の樹皮で覆った。水性のスプレーで体の模様を巧みに描いたほか、眼光鋭い瞳やひげを再現し、首元には正月飾りを付けた。
杉上会長は「新型コロナウイルス感染症の影響が予想以上に長引いているが、コロナに負けず、オブジェを見て1年のスタートを切ってもらいたい」と話した。
オブジェは節分ごろまで設置する予定。近くには昨年制作した「アマビエ」のオブジェも飾っている。
(四国新聞・2022/01/01掲載)