厳しい冷え込みが続き、野生のニホンザル約500匹を餌付けしている土庄町肥土山の銚子渓自然動物園「お猿の国」では、サルたちが体を寄せ合って寒さをしのぐ「サル団子」が頻繁に見られるようになった。


体を寄せ合って寒さをしのぐサルたち=香川県小豆郡土庄町肥土山、お猿の国

体を寄せ合って寒さをしのぐサルたち=香川県小豆郡土庄町肥土山、お猿の国


 たくさんのサルが団子のように大きな塊になって暖を取る姿から名付けられたサル団子。小豆島の冬の風物詩となっており、日が傾き始める午後3時以降によくつくられる。寒さが厳しくなるにつれて団子に集まるサルは増え、多い日には200匹近くにも。2月末まで楽しめるという。

 同園一帯のサルはA、Bの2群に分かれており、12日夕には園中央の管理事務所近くのA群が80匹ほどのサル団子をつくった。ボスザルは他のサルを押しのけて中央に陣取り、母ザルに抱かれた子ザルは気持ちよさそうに目を閉じていた。

 サル団子を写真に収めようと、小豆島町池田から友人と訪れた高橋浩子さん(50)は「こんなに大きなサル団子を見るのは初めて。サルは密になっても大丈夫なんですね」と笑いながら見入っていた。

(四国新聞・2022/01/14掲載)


銚子渓自然動物園 お猿の国

銚子渓自然動物園 お猿の国


所在地 香川県小豆郡土庄町肥土山字蛙子3387-10
営業時間 8:20~17:00(最終入園は16:30まで)
入園料 大人450円、小人250円
TEL 0879-62-0768


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