くつろぐキリン、空飛ぶブタ… まるで物語の世界 造形作家 岡山富男(坂出)展 石の民俗資料館 来月13日まで
動物をかたどった立体作品を手掛ける坂出市の造形作家・岡山富男(69)の個展「Beyond the eyes」が、高松市牟礼町の市石の民俗資料館で開かれている。こたつでくつろいだり空を飛んだりと空想的でユニークな状況にいるキリンやブタの作品37点が並び、まるで物語の世界に入り込んだような感覚が味わえる。2月13日まで。
岡山は、内装業で培った技術を生かして15年ほど前から創作を始めた。木材片やおがくずなど自然素材を使うのが特徴で、動物を擬人化した精巧な作品で知られる。近年は美術館やイベントでの展示のほか、県外の芸術祭にも出品するなど発表の場を広げている。
会場でひときわ目を引くのは、キリンがこたつに入ってマージャンに興じる様子を表現した一角。勝負に熱中したり、寝そべって傍観したりと「人間のような」ポーズに思わず頰が緩む。ブタがほうきにまたがって空を飛ぶファンタジーの世界観を演出した作品もあり、フォトコーナーでは来館者が一緒にほうきをつかんで飛んでいるような写真を撮ることができる。
このほか、坂出商業高校写真部の生徒が岡山の制作風景などを撮影した写真36点も紹介している。
岡山は「好きな動物の造形に囲まれたいと思ったのが創作のきっかけ。擬人化することで次々とイメージが湧いてきた」と振り返り、「作品を見てほっこりしてもらえたら」と来場を呼び掛けている。
入場料は一般200円ほか。問い合わせは同館、電話087-845-8484。
(四国新聞・2022/01/20掲載)
石の民俗資料館
所在地 | 〒761-0121 高松市牟礼町牟礼1810 |
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開館時間 | 月曜日(月曜休日の場合、その翌平日)9:00~17:00(入室は16:40まで) |
休館日 | 9:00~17:00(入室は16:40まで) |
TEL | 087-845-8484 |