学校や公園などに植えらている樹木で、命名から80周年となるメタセコイアを取り上げた特別展が香川県高松市幸町の香川大学博物館で開かれている。木の化石を発見、命名した三木町出身の植物学者・三木茂博士(1901~74年)の功績や、植物としての特徴について約60点の標本資料などで紹介している。2月12日まで。


三木博士が研究した標本などが並ぶメタセコイア展=香川県高松市幸町、香川大学博物館

三木博士が研究した標本などが並ぶメタセコイア展=香川県高松市幸町、香川大学博物館


 メタセコイアはヒノキ科の植物。三木博士は、当時セコイアやヌマスギとされていた植物の化石を新種と断定し、41年に発表した論文で「後(メタ)のセコイア」との意味から「メタセコイア」と命名した。既に絶滅したと思われていたが、後に中国で現存種が確認され、「生きた化石」として世界中を驚かせた。現在は日本各地で植栽されている。

 特別展は命名80周年と三木博士の生誕120年の記念事業の一環として、同館などが「メタセコイア~生きている化石~」と題して開催。会場にはメタセコイアの化石や博士が採取・研究した標本コレクションをはじめ、命名した際の論文、調査用かばんなどが並ぶ。


標本でメタセコイアと他の樹木の枝葉を比べると特徴が分かる。右端がメタセコイア

標本でメタセコイアと他の樹木の枝葉を比べると特徴が分かる。右端がメタセコイア


 枝葉や球果に見られる特徴など博士が着目したポイントをパネルで分かりやすく解説。戦中戦後の激動の時代ではあったが、中国で樹木が発見された後に米国の研究者を介して日本に苗が送られた歴史や、三木博士が結成した保存会の活動も伝えている。

 寺林優館長は「三木博士の標本資料を見ることができる貴重な機会。その研究や普及の歴史も知ってほしい」と話している。

 入場無料。問い合わせは同館、電話087-832-1300。

(四国新聞・2022/01/21掲載)

香川大学博物館 特別展「メタセコイア~生きている化石~」


所在地 香川県高松市幸町1-1 香川大学博物館(香川大学北キャンパス内)
開館時間 10:00~16:00
休館日 日・月曜日、祝日、大学入学共通テスト実施日(1月15日、16日)
※2月11日(祝・金)は開館
入場料 無料
TEL 087-832-1300


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