七カ所まいり楽しんで 四国霊場、弥谷寺―道隆寺 善通寺市などマップ作製
善通寺市などは、四国霊場71番札所・弥谷寺(香川県三豊市)から77番札所・道隆寺(香川県多度津町)までの7カ寺を巡る「七カ所まいり」を楽しんでもらおうと、巡礼マップを作製した。各寺の見どころのほか、弘法大師空海や七カ所まいりについても分かりやすく紹介、柔らかいタッチのイラストを多く取り入れ、親しみやすいマップに仕上げた。
八十八カ所霊場を全て巡ることが困難な人が短期間で巡礼できる遍路コースの一つとして、江戸時代から親しまれてきた七カ所まいりをPRしようと、善通寺市と「七ケ所まいり実行委員会」が作製。市地域おこし協力隊員の宮田真央さんや四国学院大社会学部の伊藤松雄教授らの協力も得た。
マップの名称は「見る 聴く 探す 四国霊場七ケ所まいり遊歩帳」で、7カ寺の見どころなどをイラスト付きで掲載。弥谷寺の大師堂には岩壁の約10メートルの高さに地蔵があることや、73番札所・出釈迦寺(同市)の本堂近くと奥の院に鐘があり、讃岐平野の景色が望めることなどを紹介している。
このほか、七カ所まいりの由来を4こま漫画で説明したり、年表付きで弘法大師空海の歩みなども載せている。
A2判八つ折りで5千部作製。持ち運びしやすいようにクリアファイルも用意し、7カ寺や市観光交流センター(同市善通寺町)などで無料配布している。同市は「マップを片手に楽しみながら七カ所まいりをしてほしい。四国遍路を身近に感じてもらうきっかけにもなれば」としている。
(四国新聞・2022/01/28掲載)