巨大ブンタン、丸々と 「サラダポメロ」出荷最盛期 三豊
ブンタンの一種で、平均的な重さが1.5キロにもなる「サラダポメロ」の出荷が、香川県観音寺市坂本町の県農協三豊みかん共同選果場で最盛期を迎えている。三豊市の農家4軒が栽培し、シャキシャキした食感が特色の県オリジナル品種。果肉をそのまま食べる以外に料理の具材としても適しており、消費者にじわりと浸透している。
三豊市仁尾町のブンタンの園地で10年ほど前、種のない大きな実のなる木が見つかったのをきっかけに接ぎ木をして栽培している。果実は1キロ超がほとんどで、中には3キロを超えるものもあり、一般に流通するブンタンのおよそ3倍。
皮が薄く、種がほとんどないため果肉部分が多い。糖度が高いのも売りで、サラダに入れるとおいしいことからその名が付けられた。2017年に県農協が商標登録している。
各農家では収穫作業を昨年12月に行い、計5、6トンを摘み取った。しばらく寝かせることで酸味が抑えられ、年明けから出荷している。同選果場では職員が重さなどで選別し、段ボール箱や化粧箱に入れている。
出荷先は東京方面がメインで、県内では県農協の産直市「讃さん広場」の飯山店や滝宮店、一部のスーパーで販売している。2月末ごろまで出回るという。
同選果場職員の山野裕貴さん(26)は「全体的に玉太りが良い。食べやすいので、ぜひ一度味わってみてほしい」と話している。
(四国新聞・2022/02/01掲載)