毎夏、香川県高松市の屋島山上で開かれている音楽イベント「天空ミュージック」の魅力をPRしようと、主催する屋島山上ライブイベント実行委がプロモーションビデオ(PV)を作成した。ギターの心地よいメロディーとともに、ライブの舞台となっている山上の風景やドローンで空撮した屋島周辺の映像を紹介。企画制作を手掛けた「街角に音楽を@香川」の鹿庭弘百代表理事は「音楽と映像で屋島の新たな魅力に出合ってほしい」としている。


屋島の風景などが広がる天空ミュージックのプロモーションビデオ(コラージュ)

屋島の風景などが広がる天空ミュージックのプロモーションビデオ(コラージュ)


 天空ミュージックは、屋島の景観の美しさを再認識してもらおうと2012年から開催。実力派ミュージシャンが山上で瀬戸内の夕景をバックに演奏するスタイルの音楽イベントで、高松の夏の恒例行事として親しまれている。PVはイベントの10周年を記念し、「To the next story」をテーマに屋島の「次なる物語」を広く発信しようと企画した。

 演奏は、初回からの出演者で、桑田佳祐さんらのレコーディングにも関わるギタリスト小倉博和さん(高松市出身)が担当。屋島をイメージして書き下ろしたギターソロ曲を披露している。映像編集は、著名ミュージシャンのミュージックビデオやCMを手掛け、カンヌ国際映画祭で受賞歴がある中野裕之さん(広島県出身)が行った。

 PVは昨年10月に撮影し、2本作成。ドローンで上空から撮影した瀬戸内海をはじめ、新屋島水族館や屋島寺といった観光スポットの映像を盛り込んだ。過去の天空ミュージックの様子や、建設が進む屋島山上交流拠点施設も紹介しており、第一線で活躍する小倉さんの演奏とともに観賞できる。時間は2~4分。

 「街角に音楽を」のホームページなどから視聴でき、市の「高松ムービーチャンネル」でも公開予定。「街角―」のページでは、小倉さんが屋島に思いを寄せて制作した新曲の動画も掲載している。

 小倉さんは「車だと市街地から短時間で世界有数の景色に出合える場所。僕の故郷は何とすてきな街だろう」と感想を話し、中野さんは「空撮名人に撮影してもらった屋島は、今まで見たことないものだと思う」とコメントを寄せている。

(四国新聞・2022/02/06掲載)


MUSIC BLUE(街角に音楽を@香川)


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