香川県丸亀市中津町の中津万象園・丸亀美術館で、同館所蔵の絵画を披露するコレクション展「バルビゾンへの道」が開かれている。ミレー、コローら19世紀に活躍したフランス写実主義の画家たちが当時パリで大流行していた疫病から逃れ、バルビゾン村で残した風景画を中心に紹介している。13日まで。


バルビゾン派の名画を紹介するコレクション展=丸亀市中津町、中津万象園・丸亀美術館


 バルビゾン派は、1830年から70年ごろにかけてフランスで発生した写実主義作家の一派。画家たちはパリで大流行していたコレラを避けるために近郊のバルビゾン村に疎開、現地の穏やかな風景や人々の生活の様子を数多く描いた。

 同展では、同館が所蔵する作品から、ミレーの「風景」やコローの「キューピッドの戯れ」、クールベの「オルナン近くの風景」など12点を展示。同館は「どれも新型コロナウイルス禍の今をほうふつとさせる時期に残された作品。日本の著名洋画家にも影響を与えた巨匠らの作品を楽しんでほしい」としている。

 片岡球子、中川一政、林武ら9人の日本画家の作品を紹介する「近代日本画の巨匠たち」も同時開催している。

 水曜休館。開館時間は9:30~17:00(最終入館は16:30)。観覧料は一般500円ほか。問い合わせは中津万象園・丸亀美術館、電話0877-23-6326。

(四国新聞・2021/03/03掲載)


中津万象園・丸亀美術館



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