古里で感謝の音色 若手4人デビューリサイタル 5、6日 サンポートホール
香川県出身の若手音楽家4人が初の独奏会に挑む「第10回サンポートホール高松デビューリサイタル」が5、6の両日、高松市の同ホールで開かれる。ソプラノの岡うらら(27)、バイオリンの松村由紀(24)、サクソフォンの吉田春乃(22)、ピアノの福田ゆり子(27)が出演。県民らに感謝の気持ちを込め、古里の舞台で研さんの成果を披露する。
リサイタルの幕開けを飾るのは岡=丸亀市出身=。東京芸大を卒業し、同大学院に在籍している。イタリアの歌曲やオペラアリアで豊かな歌声を聴かせる。東京芸大卒の松村=高松市出身=は2011年から「佐渡裕とスーパーキッズオーケストラ」に3年間在籍し、国内外の公演に参加。今回はラベルやドビュッシーの曲で自分らしい音を響かせる。
京都市立芸大に在学中の吉田=さぬき市出身=は昨年、同級生で打楽器奏者・柳野伽耶とデュオを結成。舞台ではモリネッリの「ニューヨークからの4つの絵」などで心に響く音色を届ける。福田=高松市出身=は愛知県立芸大を卒業し、現在はイタリアのピアノアカデミーとドイツの芸大大学院に在籍。ベートーベンらのピアノソナタで本公演を締めくくる。
5日は岡と松村、6日は吉田と福田が出演する。両日とも14:00開演。入場料は一般1000円ほか。問い合わせはサンポートホール、電話087-825-5010。
(四国新聞・2021/03/03掲載)