昭和初期からの年代や様式の異なるひな飾りを集めた「“けっこな”おひなさん」展が香川県観音寺市大野原町のふるさと学芸館で開かれ、訪れた家族連れらの目を楽しませている。31日まで。


豪華な御殿飾りや八段飾りも見られるひな飾りの展示=観音寺市大野原町、ふるさと学芸館


 近年、住宅事情の変化を背景に内裏びなだけの「親王飾り」が増えていることから、子どもたちに昔ながらの段飾りを間近に見てもらおうと、同館が市民から寄贈を受けたものを毎年この時期に飾っている。色あせても豪華さを感じさせる御殿飾りや八段飾りも見られ、人形だけで約220体が並ぶ。三人官女、五人囃子(ばやし)などの人形や道具についての解説文も添えている。

 自宅でも段飾りを飾っているという豊田小4年の香川真穂さん(10)は「多くのひな人形が並んでいて、とてもきれい。御殿飾りは初めて見た」と、母親と一緒に熱心に見入っていた。

 入館無料。開館時間は9:00~17:00。月曜休館。

(四国新聞・2022/03/04掲載)

ふるさと学芸館


所在地 香川県観音寺市大野原町丸井313番地
開館時間 9:00~17:00
休館日  毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)
TEL 0875-24-8123


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