観音寺市のご当地グルメにと、まちおこし団体が地元食材を使った新商品のブランド化を進めている「天空の七宝」シリーズに、おでんが仲間入りした。いりこだしに白みそ仕立てで、具材には練り物をふんだんに盛り込み、一般的なおでんとは違った味わいを楽しめる。


白みそ仕立てで、具材に練り物をふんだんに盛り込んだ「天空の七宝おでん」

白みそ仕立てで、具材に練り物をふんだんに盛り込んだ「天空の七宝おでん」


 同シリーズ第10弾の商品で、練り製品製造の老舗、福弥蒲鉾(かまぼこ)(観音寺市)が開発した。商品名は「天空の七宝おでん」。10種類入っている具材のうち、同社製造の練り物は、人気のえび天をボール状にした「えび天ボール」、おでん用に考案した「でかまるミニ」、きくらげ天など6種類に上る。

 ほかに定番の玉子やダイコン、こんにゃくが入り、大豆加工品製造のカンショク(観音寺市)の厚揚げも採用。だしはイヅツみそ(観音寺市)の白みそを使った「天空の七宝スープの素(もと)」をベースにしている。レトルトのように高温加熱しておらず、風味や食感を損なわないように配慮した。

 皿に移して600ワットの電子レンジで約5分加熱するか、袋のまま湯せんで約6分温めればよい。要冷蔵で、賞味期限は製造から12日間。

 希望小売価格は486円。福弥蒲鉾本社のほか、道の駅とよはま、一部のスーパーなどで発売。2月末でいったん出荷を終え、9月から販路を広げて本格販売する予定にしている。

 同社は「観音寺ならではの商品としてまずは地元の人に味わってもらい、ご当地おでんのように地域に根付いた名物になれば」としている。

(四国新聞・2022/03/08掲載)

福弥蒲鉾



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