境界線、越える体験を 現代アート5作家作品展 高松市美術館
独創性のある優れた現代アート作家を紹介するグループ展「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.10」が、香川県高松市紺屋町の市美術館で開かれている。「ここに境界線はない。/?」をテーマに、人やものを分断する境界線に気付き、飛び越えることを模索した作品23点が並んでいる。3月21日までだが、新型コロナウイルスまん延防止等重点措置の再延長を受けて12、13、19~21日は臨時休館する。
グループ展は、2009年のvol.00から数えて11回目。毎回違う国内外の若手作家が、自ら会場に足を運んで作り上げた新作を中心に紹介している。今回のテーマに付け加えられたクエスチョンマークは、「境界線はない」と言い切る思い込みに対しても疑問を投げかけている。
会場では、災害時などに役立つブルーシートを素材にする久保寛子、「大正生まれの三流画家」という設定になりきって制作するユアサエボシら5人の作品を展示。ブルーシートはアートと無縁という思い込みや、現実と虚構との境目がぼやけてくる感覚に襲われる。
また、音や映像で訴えかける作品も。「アートは見るもの」、また「現代アートは難しい」という思い込みを壊す体験もできそうだ。
一般800円ほか。問い合わせは高松市美術館、電話087-823-1711。
(四国新聞・2022/03/10掲載)
高松市美術館
所在地 | 香川県高松市紺屋町10番地4 |
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開館時間 | 9:30~17:00 ※展覧会場への入室は閉館時間の30分前まで |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日) 3月12~13日、19~21日は臨時休館 |
TEL | 087-823-1711 |