ガラス工芸作家の東條裕志さん(53)=香川県善通寺市=の作品展「ガラスに刻む生命(いのち)」が、香川県坂出市駒止町のかまどホールで開かれている。27日まで。


「16年間の作品づくりの変遷を見てほしい」と話す東條さん

「16年間の作品づくりの変遷を見てほしい」と話す東條さん=香川県坂出市駒止町、かまどホール


 東條さんは2006年から、砂を吹き付けてガラスを彫り、デザインを刻む「サンドブラスト」という手法で作品づくりに取り組み、20年にフランスの国際展「サロン・ドトーヌ」で入選するなど国内外で高い評価を受けている。今回の作品展には、大皿や花瓶、グラスなど初期の作品から今年制作したものまで約80点を出展した。

 20年のサロン・ドトーヌ入選作「彫刻硝子(がらす)花器群虫図」(高さ35・5センチ、直径17センチ)は、花瓶に樹木に群がるカブトムシやセミなどの虫を生き生きと描いた。「金魚図」(直径31・7センチ)は、大皿に6匹の金魚が悠々と泳ぐ様子を立体的にデザインしている。

 東條さんは「サンドブラストで描いた作品は見る角度、光の当たり具合によって違った表情となる。16年間の集大成を見てほしい」と来場を呼び掛けた。

 入場料300円(高校生以下と70歳以上は無料)。開催時間は10:00~17:00。

(四国新聞・2022/03/21掲載)

東條裕志 彫刻ガラス展 ー ガラスに刻む生命 ー


会場 かまどホール(香川県坂出市駒止町1-3-4)
開催日時 2022/3/5(土)~3/27(日)10:00~17:00
入場料 入場料300円(高校生以下と70歳以上は無料)
定休日 月曜日
TEL 0877-46-2178(名物かまど坂出駅南口店)


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