瀬戸内国際芸術祭2022開幕まであと9日となった5日、同実行委員会(会長・浜田知事)は、開幕直前発表会を東京都内で開いた。北川フラム総合ディレクターが参加アーティストやプロジェクトの全容を紹介し、「新型コロナウイルス下での在り方を模索し続けた結果、前回より充実し、深化したプログラムをそろえることができた」とアピールした。春会期は14日から5月18日まで。


報道陣とボランティア向けに開かれた瀬戸内国際芸術祭開幕直前発表会=東京都内

報道陣とボランティア向けに開かれた瀬戸内国際芸術祭開幕直前発表会=東京都内


 この日までに固まった参加アーティストは33カ国・地域の184組で、作品数は計214になる。

 北川さんは、春会期のみの参加となる沙弥島(坂出市)とそれ以東の島々の作品の見どころを解説。女木島(高松市)では、前回の「小さなお店」から新しい作家と作品を加え「女木島名店街」としてバージョンアップしたことを紹介。人口が減る一方の大島(同)では、「こどもサマーキャンプ計画を今年、スタートさせる」と意気込んだ。

 沙弥島では、ウクライナ侵攻を悲しんでいるというロシア国籍のレオニート・チシコフさんが、旧小・中学校で宇宙をテーマにしたインスタレーション作品をリモートで制作。南条嘉毅さんは、瀬戸内海誕生の様子を砂と水、映像を用いて視覚的に表現する。

 5回目となる芸術祭は、香川・岡山両県の12の島などを舞台に、春・夏・秋会期に分けて開催。期間は11月6日までの延べ105日間。

(四国新聞・2022/04/06掲載)


瀬戸内国際芸術祭2022


特集 瀬戸内国際芸術祭 | 四国新聞社


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