江戸・明治の旅気分に 香川県立ミュージアムで史料展 日記や絵図50点 5月8日まで
江戸・明治時代の旅はどのようなものだったかを史料で紹介する「あちこち旅日記」が、香川県高松市玉藻町の県立ミュージアムで開かれている。主に江戸時代の旅日記や名所図絵など約50点を通じ、当時の民衆による旅の様子を浮かび上がらせている。5月8日まで。
同館によると、江戸時代の民衆は機会こそ多くないものの、寺社参詣や湯治を理由に手形の手続きを経た上で旅に出ていたという。同展は新型コロナウイルス禍で旅行を自粛する人が多い中、昔の旅気分に浸ってもらおうと企画。江戸時代の旅日記をはじめ、旅の様子を描いた絵画や旅の道具、明治期の観光パンフレットなどが並ぶ。
このうち、江戸時代の商人が京から金毘羅参詣に向かう旅をつづった日記には、道中で見かけた屋島山について記述。挿絵とともに特徴的な山の形を紹介しており、文字による記載が多い旅日記の中では珍しい史料という。
また、丸亀から金毘羅への道を紹介する案内図には善通寺や弥谷寺も掲載。江戸中期ごろから金毘羅参詣と併せて四国遍路の札所を巡るルートが定着していたことがうかがえる。
入場料は一般410円ほか。5月8日13:30から担当学芸員によるミュージアムトーク。問い合わせは同館、電話087-822-0247。
(四国新聞・2022/04/08掲載)
あちこち旅日記
会場 | 香川県立ミュージアム 常設展示室1(香川県高松市玉藻町5-5) |
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会期 | 前期:2022/3/8(火曜日)~4/10(日曜日)
後期:2022/4/12(火曜日)~5/8(日曜日) |
開館時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 月曜日(休日の場合は、翌火曜日が休館日) |
観覧料 | 一般410円、団体(20人以上)330円
高校生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方は無料 |
TEL | 087-822-0247 |