香川県小豆島町田浦の二十四の瞳映画村に、同町出身の作家・壺井栄(1899~1967年)の代表小説「二十四の瞳」にちなんだ12匹のこいのぼりが掲げられている。約3万本が植えられた菜の花畑の上で、潮風を受けて春空を悠々と泳ぎ、訪れた観光客らを楽しませている。5月31日まで。


菜の花畑の上を泳ぐ12匹のこいのぼりを見上げる家族連れ=香川県小豆島町田浦、二十四の瞳映画村

菜の花畑の上を泳ぐ12匹のこいのぼりを見上げる家族連れ=香川県小豆島町田浦、二十四の瞳映画村


 こいのぼりの掲揚は「子どもたちがどんな環境にも耐え、立派に成長するように」との願いを込め、1990年から毎年、5月の端午の節句に向けて実施。小説の中で大石先生が男児5人、女児7人のクラスを受け持っていたことにちなみ、まごい5匹、ひごい7匹を飾り付けている。

 こいのぼりの下には約2200平方メートルの菜の花畑が広がり、満開となっている。家族6人で訪れた大阪府大東市の会社員、中村さん(31)は「子どもに立派なこいのぼりを見せてやることができてよかった。花もきれいで穏やかな気持ちになる」と話していた。

 こいのぼりは、降雨や強風の日を除いて毎日掲揚する。菜の花の見頃は5月上旬までという。

(四国新聞・2022/04/13掲載)

二十四の瞳映画村


所在地 香川県小豆郡小豆島町田浦931
営業時間 9:00~17:00
TEL 0879-82-2455

二十四の瞳映画村



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