花のじゅうたん、一面に 東かがわの私設公園 シバザクラ見頃
香川県東かがわ市帰来の山あいにある私設公園「芝桜富士」で、白やピンク色などのシバザクラが見頃を迎えている。山の斜面など約4300平方メートルに11万5千株が植えられており、一面に広がる花のじゅうたんが訪れた人を魅了している。
シバザクラは、土地を所有する近くの森本芳明さん(69)が2006年から家族と協力して栽培。遊歩道やベンチも整備し、13年から私設公園として一般公開している。
同園では、山の斜面を富士山に見立て、山頂部分は雪をイメージして白色を植栽。薄い青や紫、ピンクなど全体の見栄えを意識しながら十数種の品種を色分けして植えている。
昨年までは約4千平方メートルに約11万株だったが、これまで植えていなかった“富士山”右側の稜線部分約300平方メートルに5千株を追加。花つきが悪くなった箇所の植え替えも行った。
今年は例年並みの3月末から咲き始め、気温の上昇とともに日当たりの良い場所から開花。花は今月いっぱい楽しめそうだが、最盛期は今週末の見込み。森本さんは「今年は自分でも感動するくらい、今までで最高の出来。ゆったりした時間を楽しんでもらえたら」と話している。
13日に初めて訪れたという高松市元山町の妻木賢司さん(67)は「満開でとてもきれい。きょうは天気も良くて気持ちいい」と声を弾ませていた。
園内の山小屋カフェは新型コロナウイルス感染拡大防止のため軽食やコーヒーなどをテイクアウト形式で販売している。同園の入園料は300円(中学生以上)。プラス200円で、弁当の持ち込みもできる。
場所は国道11号の東かがわ市松原交差点の西約100メートルにある三差路を南へ約700メートル。問い合わせは芝桜富士、電話090-2820-4822。
(四国新聞・2022/04/15掲載)