香川県坂出市王越町の寺院・慈雲院境内で、ピンク色の花を付けたフジの木1本が満開となり、参拝客らの目を楽しませている。見頃は今月末ごろまで。


ピンク色のかわいらしい花が満開となったフジ

ピンク色のかわいらしい花が満開となったフジ=香川県坂出市王越町、慈雲院


 フジの花は薄い紫や白色のものが多いが、同院の川井英昭住職によると、40年以上前に地元住民から「変わった色の花が咲くフジがある」と寄贈を受けたという。以来、毎年4月末ごろにピンク色の花を咲かせている。樹木医の井上修さん(善通寺市)によると、ピンクは紫の花の色素が落ちた変異種だそうで、「紫や白に比べると珍しいのでは」としている。

 木の高さは約2メートルで、1センチほどのかわいらしい花をたくさん付けた枝が、直径約5メートルの範囲に広がっている。今年は4月に暖かい日が続くなどしたため、例年より1週間程度早い15日ごろに開花が始まった。川井住職は「この木のことを知らない地元の人も多い。ぜひこの機会に楽しんでほしい」と話している。

(四国新聞・2022/04/23掲載)



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