香川県高松市の丸亀町商店街再開発事業で、大工町区域に整備されていた「讃岐おもちゃ美術館」が25日、オープンした。大勢の家族連れが訪れ、館内には子どもたちの元気な声が響いた。


けん玉で楽しそうに遊ぶ親子=香川県高松市大工町、讃岐おもちゃ美術館

けん玉で楽しそうに遊ぶ親子=香川県高松市大工町、讃岐おもちゃ美術館


 同館は東京・四谷にある「東京おもちゃ美術館」の姉妹美術館で、NPO法人わははネット(高松市)が運営。香川らしさや伝統の技が詰まったおもちゃ約5千点が並んでいる。

 館内で子どもたちはさまざまなおもちゃを体験。漆塗りの滑り台では何度も上り下りして歓声を上げていた。木製のけん玉やこまのコーナーでは、おもちゃを興味深そうに見たり、両親に遊び方を聞いて挑戦したりしていた。県産ヒノキで作成されたシンボルツリーの寄贈式や、高松市出身のシンガー・ソングライターmimikaさんによる同館テーマソング「えがおもくもく讃岐おもちゃ美術館」の歌とダンスの披露もあり、子どもたちは一緒になって踊っていた。

 高松市今里町の主婦(33)は「香川の伝統に触れることができる機会があるのは良いこと。子どもも楽しそうで、知り合いにも施設を紹介したい」と笑顔。同法人理事長で館長の中橋恵美子さんは「子どもたちには香川のいい物に触れてもらい、『香川に生まれて良かった』と思ってくれるように育ってほしい」と話した。

(四国新聞・2022/04/26掲載)


讃岐おもちゃ美術館



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