「ツツジの駅」として知られる観音寺市豊浜町のJR豊浜駅で、構内のツツジ約250株がほぼ満開となった。ホーム沿いをピンクや赤色に染め上げ、乗降客らを出迎えている。大型連休いっぱいは見頃が続く。


ホーム沿いに咲き誇り、乗降客らを出迎えているツツジ=観音寺市豊浜町、JR豊浜駅


 同駅のツツジは1941年に旧国鉄の当時の駅長らが植えたのが始まりとされ、85年に駅が無人化された後は地元の須賀自治会が世話を続けている。今年、開花前に、樹木に覆いかぶさっていたつるを取り除き、美しい花をより楽しめるようにした。昨春に地域の小学生の卒業を記念して植栽した数本が初めて花を付けたという。

 約300メートルのホームには写真愛好家や鉄道ファンがひっきりなしに訪れ、通過する列車と咲き誇るツツジを一緒にカメラに収めようとシャッターチャンスを狙っている。

 駅前広場で餅つきやバザーなどを行う「豊浜駅つつじ祭り」(同自治会主催)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため3年連続で中止になり、1日に献血の催しだけが行われた。

(四国新聞・2022/05/05掲載)



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