高松国際ホテル(香川県高松市)は、子ども連れの家族向けにボルダリングや落書きができる壁を備えた客室「キッズスペースルーム」を新設した。新型コロナウイルスの影響で旅行の自粛が続く中、子育て世帯の需要の掘り起こしを狙う。


子ども連れ家族向け客室のボルダリングが楽しめる壁=香川県高松市木太町、高松国際ホテル

子ども連れ家族向け客室のボルダリングが楽しめる壁=香川県高松市木太町、高松国際ホテル


 同ルームは、二つの客室を壁の一部を取り除いてつなげ、27平方メートルの広めの客室に改装。「家族みんなが楽しめる部屋」をコンセプトに子育て世代の意見を取り入れリニューアルした。

 未就学児~小学低学年の子どもがいる家族向け。子どもがホテルで退屈するとの声を受け、壁を使って楽しめるボルダリングを設置するほか、壁一面の黒板にチョークで自由に絵が描ける「落書き壁」も設けた。備え付けのプロジェクターを投影できる大きな白い壁もある。

 室内は靴を脱いでくつろげ、洗濯した子どもの服などを干せるスペースを用意。子どもが寝た後、両親らが自分たちの時間を楽しめるよう、ベッドとソファの間を遮光カーテンで区切れる工夫も凝らした。

 宿泊可能人数は最大4人。基本料金は4人利用で1泊5万円。同ホテルは「自粛生活を強いられている子育て世代の思い出づくりになれば」としている。

(四国新聞・2022/05/18掲載)


高松国際ホテル



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