国の特別名勝・栗林公園(香川県高松市栗林町)で、竹の花が咲いている。竹の花は60~120年ほどの周期で咲くといい、栗林公園では59年ぶり。訪れた人が貴重な光景を楽しんでいる。


栗林公園で咲いている竹の花を見る来園者。円内は花のアップ=香川県高松市栗林町

栗林公園で咲いている竹の花を見る来園者。円内は花のアップ=香川県高松市栗林町


 竹の花が咲いているのは、皐月亭の南側にある北湖と西湖をつなぐ水路沿い。半世紀ほど前に植えられ、稈(かん)(幹)に雲のような模様が見られる「ウンモンチク」約200本のほぼ全てが開花している。

 竹はイネ科の植物。花びらはなく、2センチほどのおしべが3本垂れ下がっており、花が咲いた後は一斉に枯れるといわれている。

 栗林公園の職員が9日、巡視中に気付いた。園のツイッターに写真を投稿したところ、「風情がある」「見に行きたい」などと反響が寄せられた。同園は「数十年に一度の貴重な機会。一部は枯れ始めており、早めに見に来てもらえれば」としている。

(四国新聞・2022/05/19掲載)



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