香川県高松市亀水町の亀水川周辺で、初夏の風物詩ホタルの乱舞が見られるようになった。例年より1週間ほど早い“出現”という。


水面に沿って、黄緑色の光跡を残すホタル=香川県高松市亀水町(比較明合成)

水面に沿って、黄緑色の光跡を残すホタル=香川県高松市亀水町(比較明合成)


 川沿いでは薄暮の頃になると、生い茂る草の中からホタルの光が点滅し始め、日が沈んだ午後8時過ぎには黄緑色の光跡を残しながら数匹が水面に沿って飛び交っている。

 地域では、環境保全に取り組む「きすい会」(高橋泰雄会長)が養殖したホタルの幼虫を下笠居小学校の児童が毎年3月下旬に放流している。同会は会員の高齢化で7月に正式解散となるが、高橋会長は「ホタル復活の取り組みで地元の絆を深め、町おこしの一環にもなったので個人で放流を続けたい」と話している。

 これから日中が快晴で気温が高くなると点滅するホタルの光も増えていく。17日には見学に訪れた家族連れらが「たくさん飛んでるわ」と歓声を上げながら観賞していた。5月下旬まで楽しめる見通し。

(四国新聞・2022/05/19掲載)



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